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或る夜の出来事
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樋口ライブラリー 第一回

「或る夜の出来事」
1934年 アメリカ・コロンビア映画
アカデミー賞5部門受賞作品(作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞)
上映時間105分

日本でモノクロ映画の恋愛名作物語というと、まず思い浮かぶのが「ローマの休日」でしょう。
オードリー・ヘップバーンの可憐な容姿とグレゴリー・ペックのハンサムなマスクに魅了しました。
まるでおとぎ話のような逆シンデレラストーリーも楽しかったです。

さて、今日ご紹介するのは「ローマの休日」と並んでアメリカ人に愛され続けている作品です。
名匠フランク・キャプラ監督による恋愛コメディ「或る夜の出来事」です。
この名作は、クラーク・ゲーブルとクローデット・コルベールの出演による、大人のおとぎ話です。

物語は、とある大富豪のじゃじゃ馬娘エリーがプレイボーイとの結婚話から始まります。
わがままに育てられたエリーは大富豪の父親に結婚を反対されたばかりに、プレイボーイの待つ
ニューヨークへと飛び出します。大陸横断バスに乗りあわせたのは、クビになったばかりの新聞記者
ピーター。ピーターとエリーは大げんかするも隣同志の座席になり、旅を一緒にすることになります。
一方、エリーの父親は懸賞金を掛けた捜索願を新聞に発表します。このため全米は懸賞金と大富
豪スキャンダルで大変な騒ぎに成ってしまいます。

この映画で素晴らしいのは、じゃじゃ馬娘であっても実は純粋な女性であることや、男は失業中で
自分の記事のネタとして娘を保護するけれど、本当はとても正義漢で優しい男、やがてロマンスに
発展するところなどです。
さらに、この物語のなかには映画史に残る名場面のオンパレードなんです。
・普通のセールスマンなのに、お金に目がくらむ人。(この人の追っ払い方が絶妙で笑えます) 
・じゃじゃ馬娘がだんだん自分が素直でないことに気づいていくところ。(ドーナツの食べ方講習も大爆笑ものです)
・「ジェリコの壁」という奇策で、男女一緒の一夜を安全に過ごす方法。(とっても素敵です) 
・極めつけは、プロのヒッチハイク方法。(七変化を見せるクラーク・ゲーブルに大爆笑でしょう)

このような楽しい場面の連続する中、じゃじゃ馬娘は今まで自分の体験したことのなかった世界を知ります。
貧しい家庭に暮らす人々。日々の仕事をがんばる人々。ちょっと意地悪な人。人々の温かさ。
自分がいかにただのわがままだったのか。。。。
映画を見終わる頃には、人ってホントに良いものだなあと心に灯のともる作品です。

(フランク・キャプラ監督はこの作品をきっかけに、アメリカを代表する映画監督となります。
監督作「素晴らしき哉、人生!」はアメリカのクリスマスの夜、毎年必ず放映される作品です)

さあ、ここまでお読み頂いて、おわかりですね。
「ローマの休日」の元祖はこの「或る夜の出来事」なんですね。


ゆったりとした時間の中で、愛する人と一緒に見たい作品です。

ライブラリーに本作品をご用意しております。
是非、ご覧ください。


もし、貸し出し中でしたら、
「ローマの休日」「めぐり逢えたら」「めぐり逢い」「ドク・ハリウッド」「恋人たちの予感」などどうぞ
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